心の隅で

 最近、もっぱら秋葉系な僕はとても可愛い秋葉系女はいないのかなぁなんて考えるのですが、残念ながら隠れ秋葉系やし、見た目はおもいっきり普通の一般若者男性。そんな僕にはやはりギャルみたいな香水くさい女か、少し気の弱そうな普通の女の子しか寄ってこないわけで。妥協して普通の女の子と付き合うのだけど、少しの希望を抱いて、「お前、漫画とかアニメとか見ないの」なんて尋ねる。当然返答はNOでしてがっくりと肩を落とすのです。ゲームもやらないの、なんて藁にもすがる思いで尋ねても答えは同じ。普通に過ごしている僕に普通の女しか寄ってこないのは当然でして、もっとそんなオーラを出したいのだけれど、やはり羞恥心に負けてしまう。あぁなんて自分は弱く、かっこ悪いんだろうと思います。
 僕が言いたいことは、自分の意思を前面に出せる人間が羨ましい、ということです。皆様はどうでしょう? 自分の好きなことは一般人からは受け入れがたいものだと思って自分もそれを敬遠しているふりや、隠したりしていませんか? もしそんな人がこの中にもいるとするならとても歯がゆいはず。ちくしょう、なんで思ったままに生きられないんだ! と感じているはずです。もしかしたら友人に、自分はとあるホームページに毎日のように詩などを投稿しているんだ、ということすらも言えない方もいるかもしれない。パソコンが普及しているとは言えやはり、インターネットに詳しい人はオタク、なんて思われることもごくたまにあると思うんですよ。それを恐れている人もいるかも知れません。
 しかし自分の好きなことを全面に押し出して、これが好きだと誰が観てもわかるような風貌の人間には近寄りがたいオーラがあると思うんです。そうすると知人も離れていき、付き合い人にも振られ、一人、街の風を切って歩きながらにやにやする怪しい人間になれると思いますよ。


散文(批評随筆小説等) 心の隅で Copyright  2006-05-11 19:40:34
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