そ、ぶり

女はいさましかった。
細身の体に、いつも小さなきいろのピアスをしていた。
花がとても好きだった。夫の髪をなでることも好きだった。

男はおんなのいさましさを知らないから、無理やり女を抱いたりした。
時にはぼうりょくを振るうそぶりをみせ、女を脅したりもした。

いさまましさを微塵も見せることもなく、女はいきている。
つよいおんなになることは、深い河ながるる水になることなのだとおもう。

あなたにそれがわかるのならば、いますべきことは分かるでしょう。



自由詩 そ、ぶり Copyright  2006-04-23 02:18:03
notebook Home 戻る