これが、ボクなりの精一杯な生き方だから。
千翔
「俺、お前が危ないことになったら助けてやるから」
「うん・・・」
ボクには言えない台詞を吐くお前がうらやましかった。
後から、同じことなんて言えなかった。
だから、お前の言葉を嘘だと信じた。
少しは楽になれるだろうと勘違いをして。
ほんとは情けない奴だった。
かっこいいお前が好き、
笑うお前が好き。
お前の素直なとこが好き、
たまに短気だったな、
運動ができて、でも、ボクと同じで勉強は苦手。
でも、ボクほど情けない奴じゃなかった。
あんなかっこいい台詞を嘘でも言えなかった。
だって、
暗いことはやめよう。
前を向こう。
元気に嘘なんか言わない奴になろう。
お前を好きなボクでいたい。
お前をずっと憶えていきたい。
死に顔は見ない。
お前のお母さんが泣いている。
でも、それいじょうに悲しいのはお前だから。
お前は天国で泣いているのだろうか。
だったら、こう言ってやりたい。
「俺、お前が危ないことになったら助けてやるから」
と。
蒼いあおい、空に誓うからさぁ。
これが、ボクなりの精一杯の生き方だから。
泣いてやるもんか!!
未詩・独白
これが、ボクなりの精一杯な生き方だから。
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千翔
2004-02-05 17:24:41