合否
亜麻仁蛇

一度知った温もりを
失うのが怖くて痛いだなど
余りにも陳腐過ぎて嘘だと思っていた

同じ位置でなくなれば
如何に変わらないつもりでも
離れてしまう事に変わりはない


今迄当たり前の様に思っていた
毎日の様に君に会える特殊さなど
知ってはいたが判りたくはなかった
解らないで済むと思っていた


もう一年私は同じ立場に居るが
君は前に進んで行くのだろう
この違いは堪えられそうになく大きい

もう一度センターを受ける苦痛よりも
たといそれが酷いトラウマになってようと
同じ境遇の君がいない事の方が余程痛いか分からない



未詩・独白 合否 Copyright 亜麻仁蛇 2006-02-28 23:47:00
notebook Home 戻る  過去 未来