人と接する際に見られる現実・2
ナイチンゲール

僕の携帯にメールが届くのは珍しい方だ。
今日は知ってまだ間もない後輩から好意の一杯つまったメールをもらった。
正直、自慢だ。人に自慢できると思うから。

こっからは考えた事だ。自慢はもう終わった。
異性に好意を持ってもらうには、
男性なら格好つけて強がらなければいけない。
女性なら媚を売って可愛子ぶらなければいけない。
体験上、痛切にそれを感じだ。

間違っても自分は不幸で弱い人間なんですよ、なんてアピールしちゃいけない。
母性本能をくすぐれるとか、守ってあげたいと思うなんて考えは
この際だから捨て去った方がいいと僕は思う。

馬鹿正直な僕はこれで大分損をしてきた。
ありのままの自分なんて異性に見せちゃいけない。引かれるだけだ。
異性は夢を見たいのだ。憧れたいのだ。ときめきたいのだ。

どうしてこんな可哀想な僕を救ってあげようという気にならないんだ?
なんて心の冷たい奴なんだ。最低の人間だ。
ところが最近自分のやってる事を相手にされて痛切に感じた。
うわぁー、何こいつ甘ったれてるんだ?

ありのままの自分を受け入れてくれる相手と手をつなげるのが本当の恋。
それ以外の恋は全部嘘だ。偽者の恋だ。

つまりそれは理想なのだ。実際にはありがたいものだから恋愛ドラマ等で
しきりにそんなことを主張するのだ。こうだったらいいな、と。
この現実に気が付かないせいでたくさんの時間を無駄にしてしまった。
そう今更になって後悔している。


未詩・独白 人と接する際に見られる現実・2 Copyright ナイチンゲール 2006-02-13 21:05:33
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