ねこじゃらし
あおば



7月のギラツク太陽を浴びて
どこまでもどこまでも
黙々と歩む

草の茂る石ころ道
改修なった下品な川が
白く横たわっている
白い腹に短いパンティ

もうどれくらい歩いただろうか
草息切れと白い腹
うんざりして横を見たら
掌にねこじゃらしが顔を出し
にやりと笑う

囲われた空間を気にせずに
草の精は暑い日差しの中で
緑の毒虫と嬉々として戯れている 





-----------------------------------
時期不明、ずいぶん前に書いたものです。


未詩・独白 ねこじゃらし Copyright あおば 2006-02-04 21:33:31
notebook Home 戻る  過去 未来