体内の揺り籠
唯浮

癒着する襞の呟きに
「寂しからずや」
と夜が往く
薬指は今宵も夢を見れず
「あな哀し…」
と月に憩ふ

胎動することと
何ら変わりは無し
女が腐食してゆく


自由詩 体内の揺り籠 Copyright 唯浮 2006-01-25 00:06:56縦
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