「 みゅーじっく・らいふ。 - その、いち。 - 」
PULL.
未来に向かい、
書き残しておこう。
わたしが、
まだ。
音楽に対し、
純粋な今のうちに。
やがて時が経てば、
忘れてしまう。
こんな感情など。
きっと、
明日さえも、
残らないのだから。
「音楽をやっています。」
そう、
自分を紹介する際、
少し戸惑う。
音楽家だと云う自覚が、
マイナスだから。
これも理由のひとつ。
もうひとつの理由は、
こう訊かれるから。
「どんな音楽をやっているんですか?。」
ろっく。
はーどろっく。
へびーめたる。
くらしっく。
でんしおんがく。
かんきょうおんがく。
これは、
とっても、
じゃんるが、
めちゃめちゃ、
じゃんぐるです。
「このジャンルの音楽を!。」
そう決めて、
作曲をした事は、
一度もありません。
今までも、
これからも、
それはないでしょう。
頭の中の音が、
どう流れゆくか?。
それは、
音さんたちに、
聴いてみなければ。
わからないです。
自然に流れない、
音さんとは。
お付き合いできません。
想い入ればかり、
詰め込んでも。
音さんは、
流れてくれません。
それどころか、
溺れてしまいます。
おもいは、
とても重いのです。
真夜中。
ふと感じます。
誰にも望まれず、
誰にも聴かれない。
ひとりの音。
自然に流れゆく、
音さんには。
浮力があるのです。
きっと、
これが今の、
わたしのいち。