夢が
はな 

目覚めると
わたしはちいさなこどもだった
ゆめが まくらからながれだしていて
手のひらで隠すと
輝きを益した


水曜日が 机の上でそっと息をしている
かわききった波が
部屋のなかをさざめく


冬のひかりが差し込む日
書き忘れたてがみをつなげ
寝ころんでいると 昨日に着く
わたしには
覚えていられないことが多すぎて
空の浅さに 気づいてしまいそうになる
朝を迎えても
きっと 




もう一度 目覚めると
わたしの舟は
なにもない海のまんなかで
遠く霞んだ町を、めざしているようだった
起き上がると首が痛んだ
きちんと あなたのいないせかいがつづいている


未詩・独白 夢が Copyright はな  2006-01-07 10:40:24
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