橋の向こう
umineko

お正月はさっぱりテレビも見なかったけど、これだけ。里見八犬伝。ひさびさに新春ドラマっつーのをみましたね。

八犬伝といえば、どーしても坂本九さんかなあ。まあ世代がアレですが。NHKで昔、そういう連続ドラマやってたんですよね。あれが強烈で。八犬伝って、やっぱ角川映画よねーってダチのきりぃが教えてくれたけど、知らんのんやけど。まずい?

で、坂本九さんっていえばあの事故を思い出す。そうやって現実に戻っていく。ファンタジィも大切だけど、そうやって、現実への橋渡しが自然にできるっていうのは、すごいと思う。もちろん、それはとても不幸な出来事だったけど、もし自分が坂本九さんなら、天国でガッツポーズ、してるだろう。だってそうじゃん。アートの、いわば究極だ。

相変わらずたっきーは台詞棒読みだった。菅野美穂はすごいね!あの人女優だわ。レベルが違う。この前の「あいのうた」から続けて見てるけど、ほんとすごい。たぶん女優業が好きなんだろうなあ。いいなあ。

子供の頃見た八犬伝は、最後がどうなったかっていうのを覚えていなかった。記憶が、尻切れとんぼなんだ。なぜなんだろう。そのドラマに限らず、なんだか、テレビドラマってラストシーンを覚えていないことが多いんだけど。見てないのか。忘れるたちなのか。

あるいは。逃げていたのかもしれないね。楽しい時間が終わること。その事実から。
逃げて。逃げて。ずっと逃げて。たとえば失意。たとえば別離。

目を覚ませよ、って。あなたは言うかもしれないね。でもね。違う生き方だって、あるんだ。夢のように歩いていく。世界がたとえ夢だって、それもいいじゃないか。私だけ違う風景を見ていても、それはそれで、いいんだ。

あなたはそちら側。私は。
 
 


散文(批評随筆小説等) 橋の向こう Copyright umineko 2006-01-05 07:47:19
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