黒い火
こしごえ

ちろちろと燃える黒い火の
生ぬるさに黒く嘔吐する
塵灰と火種に
胸は重く焦れて
真空を穿つと
はらはらと零れる灰の
薄く瞬く
かすかな衝動を反射して
静止する
膨張の瞳の奥に
光は脈動している
いつまでも

つけたのはわたし
どうか健やかに上昇願います。




未詩・独白 黒い火 Copyright こしごえ 2005-11-10 12:44:20
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