不安定な僕ら
染井ウト
オトナでもコドモでもなくて、トモダチでもコイビトでもなくて。
ただ背を合わせあって、互いの温もりと心音を確かめ合っている。
青すぎる空に内心、恐怖しながら、まだ見ぬ明日をバカにして。
何処まで行って平行線らしいこの関係を哀しみながら、その実、安堵して。
たまに向ける笑顔が強張ることがないように祈っている。
この背に感じる存在感、……まるで、それだけが全てのように。
何者にも侵されずに僕らは揺れ続けて。
自由詩
不安定な僕ら
Copyright
染井ウト
2004-01-09 22:25:53