詩は現代版のお経
炭本 樹宏
言葉の羅列で詩はなりたっている。一つ一つの言葉が風景を産み出し様様な思いを皆がつづる。詩を書いてきて一つ思いついたことがあった。昔の人達はお経をよんで、心をしずめたり生き方を選択してきた。
短歌や川柳は心の機微をうつくしく彩るものかもしれないが自由詩は現代における自分で作り上げる個人的なお経だと思うようになってきた。
僕も評価はされないが書いた詩を読んで自分のアイデンティティを持つことの出来る詩をかくことがある。自分個人のお経をかいているのだ。
読み返すたびに自分を取り戻せる。
人の評価は二の次で自分の生きる道を発見できる詩というもの。流されやすい時代のなかで思いを吐き出し灰汁をぬいて新たな明日を生きていけるものだと思う。
残されていく詩に励まされ、メンバーの詩をよんで、生きている軌跡を残していく喜び。
さまざまな詩を書いて書く目的は違うかもしれないが、人間が生きていくにはパンだけでは足りない。
自分が弱っているとき、落ち込んでいるとき、他のメンバーの詩や自分の詩をよんで、映り変わりが早い時代で詩という現代版個人的お経を心にとめて、僕はなんとか生きていけてる。
明日への為に自分に負けないために学のないぼくですが、流れ行く時のなか、新しい自分を発見するために、及ばせながら、僕は詩に現状の足場になるような想いを込めて詩を書いていきたいとおもいます。