女生徒
はな 

からだ
すこし熱くして
あなたは
立っていました








だらしのない
ゆびさきがふれた
ちいさなしぐさで あふれてゆく浴場
朝が来て
また
あさのくる 

わざとこぼした
涙の味が
して







放課後は
べるをならして
すすんでゆくだんだら坂
どこまでもつづく輪も
橋の下に おともなく ながれてく夕日も
光のにがみに
ため息はしろく濁り 
金平糖となって足許へこぼれ
それは終りへ
戯れて
僅かに頸を傾ける
あなたの背に かさなる
きらきら
こおって しずむ 




光の中を走る
いつもにじんでゆくものを
引き止めるように







制服のすそが
ゆれる、
ほほえんであなたは
左手で
そっと はじまってゆく





未詩・独白 女生徒 Copyright はな  2005-10-20 22:54:38
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