虚空の骨
こしごえ

真夜中の
骨の色素が熱を帯びて
暗く
暗く蒸発してゆくのです
未だに守れぬ約束へと

恐ろしく白い
わたしの骨は
いったい何を支えている
夢か幻か否現実か
未来は己で決める

はるか上空を骨が舞う
鳥は弧を奏でて月に笑う

骨は しんめりと朝日に透けて
ひとことも発することなく
季節に立つ





自由詩 虚空の骨 Copyright こしごえ 2005-10-15 07:21:14
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