支えてくれる三人へ

負け犬へ

存在価値はどこにも見当たりません
雑踏の中の燃えないゴミです 
前を向くなんてできません
ここにいるだけで精一杯です
不眠症は治りません

くだらないことばかり言いながら
二酸化炭素を吐いています
でもまだ手首を切る気にはなれません
どうしようもなく落ちぶれても
生きていたいと思ったんです

夢も希望も嘘っぱちだと知ってからも
まだ迷っています
楽になる方へ逃げて 逃げて
正常から離れすぎた
遠回りを続けています




皮肉屋へ

足りない頭を断ち切ることが出来ず
汚れた心を大事に抱えて
変わらず過ごしています
今の世界からは相手にされないので
ここではないどこかを探しています

滅びる覚悟は出来ていません
でも適応することはできないのです
黒い羊は目に焼きつき
夢は忘れられたまま
もう一度見る人はいないのでしょう

それでもまだ
冷めたスープが再び温まる時を
選ばれなかった自分に
新しい朝が来る時を
みっともなくとも 待っています




臆病者へ

狂ったフリが本当に板についてきました
まだ自分自身から返事は来ていません
僕はあなたに何度も励まされた気がしましたが
その実1歩も前に進めてはいません
イマを生きるのはけっこう難しいことです

そう 望むことを持たぬまま
前に進んでは行けなかったんです
気付くのが遅くてどうやら手遅れでした
弱い自分は涙の洪水を心の中で作り
まだ僕はそれを認めることができません

それでもあなたは
また笑顔を作りに訪れることでしょう
光の向こうを見られる日を願い
過去の記憶と戦いながら
今日も正しさを 祈っています





未詩・独白 支えてくれる三人へ Copyright  2005-10-06 01:12:44
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