知らない・・・
初代ドリンク嬢
怖い
夕闇が迫ってくる気がして
オレンジとグレーの空の下
時々振り向く
何かが追いかけてくる
私には時間は止められない
振り向いても
何も止められない
私の背中を
何かが見ている
とても
そう
侮蔑と嫌悪感の混じった
拒絶の目で
見ている
この海には毎年来るわけじゃない
ここにはもう多分
二度と来ない
すべてが忘れられていく
今のこの一瞬がなくなる
なくなる
なくなる
今
今
この今
夕日に
ドラムンベースに
セツナイの一点を突かれて
スイッチが入り
走り出す
何も分かっちゃいないけど
何かが追いかけてくるから
今
この今を
忘れていく
どうにもならないことだと分かっている
何ものでもない自分を知っている
そこから
走り出す
今も
忘れ続けているのに
この私というやつは
それでも
こうしている
今
今
今を忘れて
何ものでもない自分は
忘れない
今を忘れて
走るから
ずっと
今も
今も
この今も
怖い