こんなものを書いてきた 04
Monk


この文章も第四回になりますが今回でおしまいです。

最近また少し詩のようなものに興味が向いてきたので5個目の詩文
集「劇場アルゴリズム」をまとめました。ちなみにタイトルはいつ
もてきとーです。何の考えもなしにつけられていると思われます。
こいつはまた新旧ぐっちゃぐっちゃですね。昔「poenique」さんの
即興ゴルコンダで書いたやつで使えそうなのを引っ張り出してきた
り、最近フォーラムに書いたヤツを持ってきたりで、今まで以上に
統一感がないですね。バラバラ、手足があっちこっちに散乱してま
す。ある意味Monkさんらしい気もします。移り気な小悪魔タイプで
す。
あと出来上がってから気づいたことなんですが、肉男爵(=ペニス)
のことを書きすぎです。間接的なものも含めると8個くらいありま
す。肉男爵の登場率が二割です。これはさすがにいかんと思いまし
たよ。あれ?知らないところで欲求不満?っていやいやそんな欲求
はないですから。また別の考え方をすると間接的なセクハラとも言
えます。こんなところにセクハラ願望が!表れているのか!普段は!
紳士的な振る舞いで!婦女子の方には!小粋なパーティージョーク
と!挨拶代わりのミニ手品で!健全安全好青年と呼ばれ!てるとい
うのに!
(少しおちついて蝶ネクタイを結び直す)
偶然とはこわいものです。妙なところで統一感が出てますね。あは
ははは。

今回、昔のもずっと読み返してみたんですが若干は変わったような
たいして変わってないような。例えば「キリギリス」なんてのは昔
なら書かなかっただろうなぁと思います。多少張りつめていて比較
的抽象的な、というかよくわからんですが。でも僕は基本的にゆる
ゆるなんですね。もうずっとゆるいまま。張りつめた感じというの
はあまり食指が動かないみたいです。10個書いて1個くらいの割合
でしょうか。嘉門達夫がアルバムに一曲だけ普通の歌を混ぜるのと
似たようなもんだと思います。「朝からクワガタ」はおのれのゆる
さ加減をまたゆるゆるく書いたものですが、自分では笑えます。
あっはっはー。青春の甘美な雫がこぼれるぅぅ。

 * * *

というわけで軽くふりかえってみたんですが、とりたててに山もな
く谷もなくまんべんなくゆるーくやってきたんだなぁとということ
がよくわかりました。なんもかわっちゃいねーです。あ、そもそも
この文章は失敗じゃないのか、という結論ですか?平たんで表層上
滑りってやつですか?なんかそんなのを昔、国語の時間にやった記
憶がありますが。まぁ上滑り万歳って言っときます。人間ってのは
上っ面だけでも相当おもしろいですからね。一生かけても上っ面を
味わい尽くせないですよ、おそらく。
書くことに関しては前にも言いましたが読み捨て感覚が好きなので、
まるめて捨てても全然気にならないような感じで、かるくスキマを
うめるようなものが書けるといいなぁと思います。暇な5分、10分
をうめるような。そしていろんなところにのびてるアンテナに引っ
かかって、その5分のうち10秒でも20秒でも楽しくなるような、そ
ういう幸運がこれからもあるといいですな。うん、神頼み。


おわり


散文(批評随筆小説等) こんなものを書いてきた 04 Copyright Monk 2005-09-13 07:59:28
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