こんなものを書いてきた 02
Monk


三つ目にまとめた詩文集「架空オレンジ」。このあたりまでが僕に
とっての初期かなぁと思います。今はもう閉鎖しちゃいましたが
「ark」というサイトによく投稿してました。コメントをもらうと
いうのはやっぱり嬉しかったですね。加えてどういうのが評判がよ
くて、どういうのがイマイチなのかもよく考えました。あの手この
手で気になるあのコをゲットなわけです。どんなルートを通れば
デートイベントが発生するのか日々フラグ探しです。もしかして
BAD END一回見ないとダメなのか!とか、それはそれで楽しかった
わけですが。
ただですね、僕にも好みというのがあるんですが例えば「ピーター
 イン ベッドルーム」って作品(汽車学エピソード)。これ、僕は
気に入ってるんですが、ぜんぜんまったく反応なっしんですよ。う
んともすんとも言いません。まるでうちの250Gのハードディスクみ
たいです(これもうんともすんとも言いません。いえ泣いてません、
泣いてなんか)。まぁこういうことは後になって考えるとよくある
ことで、というよりたいてい自分で気に入ってるものは世間の評判
はよくないもので、今はそれもしかたないかなと思いますが当時は
「ちょっとどーゆーことよ、説明、説明しなさいよ、そんな都合の
いいことばっかり言って、わたし絶対別れないからね!」と詰め寄
りたい、そしてキスしたい気分でいっぱいでした。

とりあえずいろいろ混ぜて書きますかね、ってことで「架空オレン
ジ」は混ぜモノになってます。「だんだん無感動になってゆく」
(フォーラム)みたいな書き方は好きで性に合ってますね。こういう
お話のシーン切り出しみたいなのが。小説みたいに長々と書かなく
てよいので精神衛生上よろしいです。
僕はお話を手軽に読んでもらえたらそれでよくて、そのために
「詩」という方法は便利だなぁと思いました。僕には特に伝えたい
想いとか感情はなかったし、詩書きになりたいわけでもなかったの
で、ただおもしろいだろうと思うモノを書いてそれがおもしろけれ
ばもう十分でした。これは今でも変わらないし、これから変わると
したら「僕がおもしろいと思うもの」が変わるだけのような気がし
ます。
「詩とは・・・」ということを考えたことはあまりないです。考える
必要に駆られなかったからで、僕にとって詩は娯楽というのはほぼ
確定しています。娯楽のひとつとして詩を読みたくて、娯楽として
楽しい詩が好きだということです。もちろんそうでないもの、とい
うより僕がくどくど書いてるようなこととはそもそも考え方や観点
が違うものもたくさんあって、それがまったくかまわないことも当
然ですし、いろんなものがあって好きなモノが読めれば十分だなぁ
と思います。あとは好きなモノを簡単に手に取れる手法があればい
いです。


つづく


散文(批評随筆小説等) こんなものを書いてきた 02 Copyright Monk 2005-09-06 23:45:45
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