夏という季節に
あおば


茫々と流されながら寿司食いねえと無茶を言う小舟

夏は暑いとキタキツネ川獺潜る裏の川恋が太る柳影

こありくいおおありくい近所の庭にも骨が出る

冬が来たらお終い一晩中祈ってる侍の子孫と丁稚

小判鮫猫ザメ頬白ザメジンベイザメいち抜けた

海水浴抜けた浴槽の栓を拾う子猫たち

冬が来たら死んじゃうの太陽の季節に弱音を吐かす




未詩・独白 夏という季節に Copyright あおば 2005-07-13 01:27:32
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