静かな雨
yaka
静かな雨が
かさついた街を
音も無く濡らしていて
それを見つめる
かさついた瞳も濡れていって
静かな雨の
音の無い雨音を
傘の花が
走り去る車輪が
拾って行って
それが鼓膜から
身体中へ沁み込んできて
潤っていく
もう一度
花開く
2002.09.16
自由詩
静かな雨
Copyright
yaka
2005-06-11 23:12:27
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