Y
船田 仰

どうでもいい、が腐っていく。干乾びた太陽がぼくを揺らして、さよなら?
口調を真似てしまったがために、思い出した。
要らない、から好きだよ、までをフォローして下さい。そして出来るならあの坂道の全てに足跡を、つけて、目をつぶってる間にもう一度消して、またつけて下さい。そしたら楽になって誰かが許すかもしれないじゃない。
ゆるぎなく過ぎてしまった客観世界への信仰をいまさら乱すこと。さよならへの期待は飛んでいってしまうので、泣けもしない。君がいるなら笑っててもいいのに、からっぽをからっぽだと言うことさえしないから、夜を歩いてるんだ。ひとりですら。
ロールと打とうとしてソースって打った。でも間違いじゃない気がしたのでそれを覚えていることにする。きみの指のながさを測りたいので、太陽を見ることにする。

どうかさよならをフォローして、きみはひとりぼっちだと言って、ぼくはきっと忘れられないから、目をつぶってるあいだに全部。
矢印ばっかり書いてるから怖くなってしまった。 
腐るはじまりへ、からっぽだ、それだけ。



未詩・独白 Y Copyright 船田 仰 2005-06-06 22:22:48
notebook Home