なつのよる
玉兎

おふとんのうえ
ごろん、とだいのじ
そのきもちよさで
のばした ゆびさきに
うちゅうがちょっこっと
ふれてる
めをとじると
おほしさまの
ちかちかが
まぶたを
とおりすぎていって

ぼうしを
とばしては
またおいついてゆく
かぜにきく
せっかちなかぜは
わたしのさきっちょの
かみのけを
なでては
またぼうしを とばして
こんどは きっと あなたのもとへ

そうして
くうきにまじっては
はなびを さそうこえ
やくそくを おもいだす
おふとんのうえ
かとりせんこうが
はなさきを とおりすぎて
つきあかりのした
かずすくない
やみをぴょんぴょん
わたりあるいては
やまのむこうに
きえてゆく ねむり





自由詩 なつのよる Copyright 玉兎 2005-06-06 22:21:50
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