essaiF
あらい
海藻階段を上る像、気管号発行体
回転灯のちがえて 既読したきらきら
むこうから 返事はなくても、
いいような気がして。すこし舐めた
右下から順に崩れていくように)
空っぽの韻律がうたってく
かつて「やさしさ」になってた
軟体となって、沈む「どこまでが、きみ?」
あの折れ曲がった名は、まだ底を歩いてかない。
今を返す口が。ごうがいごうがい
やわらかく、くちをひらいた――なにかが倒れてた
それは歯車のほうにしかなくて
それは鮮やかじゃない」と透けて
濾過機から漏れたわたし、のようでなにかを
配線のよう落としながら)HIだけが、きみ)で
それでも。(汚点はわたしから離脱して
わたしもう、わたしだったっていう
「え」だけが、近似値でしかなく
ねえ、まだきこえて、いないでしょ
ずっと話し続けてる しずくしずくと、
足のないセリフが「かなしみたい」と出て
ぶよぶよの「ぱん」と、吊るされて、
月曜がうちで~ねえ、訊いてる?
『ポリフォニーにひらかない』
(〈濡れた縁〉は踵が無数、つまり)
あくびと一緒に、じゃあ、いくよ!
すこしまえの
トンネルのとちゅうで、
きのうやぶれたみ
「ゔ」が途中でちぢれて、つまりつまり
(眠ってなかったかもしンないけど)
誰も読めないまま たまに為る胚炉化器
レコードを。艸ってった。駅だったか
「これは、文月じゃ、ないよね」