席替え
若森
この狭い教室の向こう側
僕の心臓の回路が
多分どこかでしくじって
大爆発
どろどろになった腕の感じ
ずっと虫が湧いてた
本当に痛かったんだ
本当に
まるで夜空でも見上げるみたいにさ
今すぐここから逃げ出そう
君の視界にはいつも
かわいい金魚が泳いでる
でもきっといつか死んじゃうなら
夜空も金魚も殺したい
ほらやってくるよ終末が!
僕があの屋上に突っ立っているのを
僕は捉えていたんだ
僕はあの席替えの時間に
僕の脈を感じていたんだ
落とした視線に光が動いて
呼吸が徐々に締められて
震えた音がかすれていって
ここにいる全員殺してやるって
涙が流れてしまったんだ