アラガイs君に愛をこめて
室町 礼

もう随分長い間、アラガイsくんから付きまといをうけて
いる。この投稿サイトがコメント自由である開かれたサイ
トであることはよくわかっている。
その上でいうのですが、コメント自由な開かれたサイトは
投稿者みんなの自覚的なマナーや良識によって成り立って
いることもまた事実であることはみなさん理解されている
と思う。
卵のように真ん中に規則があってそれを常識やマナー
がやわらかく包みこんでいる。

正直なところ幾ら懇願してもストーカーを続けるアラガイs
くんのわたしへの"好意"を無視するのは忍びなかった。
忌避すればするほどおそらくアラガイsくんはクツジョク
を感じてあるいは自尊心を傷つけられて
(だれかを忌避するということは相手の自尊心を傷つけ
てしまうという困った側面を持っている。それがまたスト
ーカー行為を助長させるからそれはまずいぞとほんとうに
重々考えたのですが、やはり、やめてくれと懇願せざるを得
なかった)
つまり執着の強い心的傾向のアラガイsくんのことだから逆に
ますますストーカー行動をエスカレートさせるのじゃないか
という心配はあったのです。うん。
今回その危惧がぴったりカンカンしてしまった。ここを畳んで
ビーレビに逃げればビーレビに来る。そしてつきまとう。
勘弁してくれと悲鳴を上げてビーレビを逃げ、ここに戻って
請願してもつきまといをやめない。それはその行為をやめてく
れと懇願、請願すること自体が相手の自尊心を傷つけてその行
為に拍車をかけさせるということばと心的現象の二重性の厄介
な所業なのだ。
しかも! 人間心理というのは奇っ怪なもので相手が悲鳴をあげ
ればあげるほど面白くなる。猫がネズミをいたぶるような快感も
芽生えてくる。
だから、
その偏執は十分、前もって予想されたわけだが、
う~ん、
しかしわたしはアラガイsくんの妄想上のわたしへの"愛"を
受け入れるわけにはいかないのだ。笑

つまりこれはSNSというバーチャル空間に起こりがちな
錯誤、病態であってこういうところでは双方が相手に対し
勝手な空想上のイメージをつくってしまう。
それだけならいいのだが、その妄想上のイメージに従って
勝手な物語まで作ってしまうのだ。
これが実は他のお稽古ごとサイトと違うところで、詩を書く
行為というのは一種の精神的な異常行為であるとわたしは
考えていて、詩人はふつう標準の人(そんな人いないが)よ
りも妄想が強い。良く言えば想像力が豊かなのだ。
だからこういう精神的傾向の人が顔つきあわすこのような
空間ではひとつ間違うとたいへんな憎悪感情や誤解を生み
下手にこじれると骨肉の争いになる。
だから何をコメントされても黙っていればよかったのだが、
自分でいうのは何だがわたしは真面目で丁寧である。
だからアラガイsくんがいちいちわたしの投稿にコメントを
付けるたびに丁寧に説明してきた。
めちゃくちゃ時間をかけて一ミリでも理解してもらおうと
丁寧に説明をつづけた。
相手がしつこくコメントを続けるのはわたしの考えを理解し
たがっているからだという思い込みがわたしにあったからで
ある。
ところがどうもおかしい。
汗をかいて、時間をかけてこちらの考えを説明してもキャッチ
ボールが成り立たない。
じつはアラガイsくんは、ガラスの壁を通して、ただ一方的に
自分の思い込みを書きつけるだけだった。
これはどういうことか正直、戸惑った。わたしの考えに関心が
あるのではなく政治的な考え方の違う相手に反発を感じている
のだとようやく理解した。そしてそのリベラルな政治的党派性を
周囲にアピールしている風もある。なんとなればこう
いう詩のサイトはサヨクリベラル的な党派性に凝り固まった人
たちばかりだから、ここでそういう姿勢を示すことは暗黙の称
賛を生むと考えている......かのような態度だった。
つまりわたしが一生懸命コメントに対応しても、アラガイsくん
のそれは相手の考えを理解するためのコメントではなく、単に
アラガイsくんの周囲へのアピールだったという可能性を感じた。
これはわたしの妄想かもしれないが、いずれにせよ徒労であった
ことは間違いなかった。いくら説明しても理解することを拒否し
ている風があった
というより、わたしはアラガイsくんに理解不可能な愚鈍すら感じた。
わたしは差別主義者で重鈍な人間は大嫌いだ。鈍感で鍋の
底のように厚い感性や知性の人は悲鳴をあげるほど苦手でキモい。
そこでもうストーカーは勘弁してくれと悲鳴をあげたのですが、
そんなことをいっても相手が
人間的に繊細な感性をもっていればともかく、無駄なのですね。
多分アラガイsくんは、最初はわたしに古くからの投稿者同士の
馴れ合いというか友情のようなものを感じていたのだと思う。
でもわたしは先程も書いたようにSNS上の感情をとりあえずは
妄想としているから、SNS上の感情は
とりあえず信じていない。だから非常に冷たい対応になってしまう。
うまくいえないがわたしがSNS上で取る態度はすべて演技だ。
ところがアラガイsくんはわたしがつれない態度をとるのでひょっと
するとプライドを傷つけられ、それがゆえに攻撃的な態度に転嫁
したのかもしれない。真面目で純情といえば真面目で純情だ。
しかし正直にいうしかない。わたしは魯鈍で重鈍な知的能力の低い
人間は嫌いだ。(そういう人には滅多にお目にかからないが、
ある人が、もうおれに拘らないでくれといっているのに無視するのは
その人間が重鈍で知性が低いからである)
申し訳ないがアラガイsくん、わたしを利用してサヨクリベラル傾向
の詩人たちにアピールするのもやめてほしい。きみはサヨクを気取る
詩人のだれからも
可愛い子犬のように好かれているだけであることを十分に知った上で
ストーカー行為をつづけるのだろうが、......
あ、こんなことをいうとまたアラガイsくんに愛されるか。笑
でも、アラガイsくん、ほんとうに膝を屈してお願いする。わたしは
鍋の底のように厚い重鈍な心の持ち主は悲鳴をあげるほど、ケツが
かゆくなるほどいやなのだ。とにかくこのとおり勘弁.....といえ
ばいうほどまた付きまとうんだろうけど。ああ、アラガイsくんのよ
うな困った人と現実世界で知り合わなくてよかった。
バーチャルな電脳空間でよかった。現実なら悪夢だ。
いやはや詩の界隈は狂気が満ちている。


散文(批評随筆小説等) アラガイs君に愛をこめて Copyright 室町 礼 2024-11-11 11:03:58
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