メモ
はるな
いまだに恋について考えるのってばかばかしいことかな、提灯の影を踏みながら歩いている。女ばっかりいるような喫茶店で過ごそうと家をでて、でもなんとなくぶらぶら通り過ぎてしまった。
物語を必要としない人もいる。そういう人を選ぶことにしてもいる。自分とはまったくべつの、重ならない感じの人。でも、見込が外れることだってある。タフで、健やかで、快活で、それでいて物語を求めている人。ともすれば恋など必要ないような人。
それ以上何も必要ないような人が好きだ。人生のなかにわたしがいなくてもぜんぜんかまわない、けど会えば一緒に食べたり話したりして、笑ったりしている人。