雷のあと
唐草フウ

つぎから
つぎに
つめを下にした
指が
降ってくる

ただしいことの
降灰
ただしくない欲は
ロケット花火

高層12000階のすみかに
移り住んでしまって
もどるには
地上までもどるには
そうっとそうっと
慎重におりなければ
いまのごほうびまで
最低限の
献進

聖なるものに
無限ポンプで差し出そう
こころを
家庭的でなくていい
ゆるせないこと
ゆるすわけじゃなく
そのままにみることの
苦しさ




自由詩 雷のあと Copyright 唐草フウ 2024-06-07 23:16:36
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