メンソール
めぐみ

メンソールが良い。

携帯の画面が初めて息をしているように感じた
あの瞬間
メール機能に感謝をした。

8年の想いは「ずっと好きやった」というたった
たったそれだけの言葉に凝縮されていた。

彼が私を思い続けてくれた8年間の長い長い歳月は
たった1行に込められて私に届いた。

その想いはしっかり受け止めた。
何度も何度も何度も何度も何度も読んだ。
保護してるの分かってるのに何度も何度も何度も
何度も顔思い出しては
公園に散歩に行ったこととか
私が小学生のときおんぶしてくれて
「結婚しよう」って言ってくれたこととか
思い出して
彼と同じ気持ちになろうと思った。
もちろん泣いた。

高2の夏、花火したときお互いに好きだったんだね。
あの線香花火の火が落ちる前に
お互いに言えば良かったのに。
何がこわかった?
若すぎたのか・・・

だから私は今を信じたいと思った。
でも、何が2人を離したのかわからない。
時間か、距離か、タイミングか
運命か、環境か、社会か

全てが原因であった。

そして
彼は変わった。私も変わった。
こんなにいい女になって戻ってきたのに、
何で受け止めてくれへんの。

何でそこまで褒めておいて
彼女の方が大事なんか。
そうか、やっぱりそうなんか・・?

誰を責めたらいいのか分からないから
私はメンソールの煙草を吸う。

何を責めても変わらないから
もうちょっと泣いていいですか。

お願い繋いでよメンソール。


未詩・独白 メンソール Copyright めぐみ 2005-05-13 01:58:32
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