エモいわれぬエモーショナル
モリマサ公

あれとって
とかいう瞬間の落下
これがわたしだとさしだしている宇宙へ
さしいれられた手紙の中で
きみはうんとないてもいいし
たくさんわらってもいい
どっちでもない状態を
保っていてもいいんだよ
自分自身との
静かな対話は孤独である

なんかねーあーこーあのー
(3秒)
みなさんの前にたつといろんな感情が
胸いっぱい満タンになっちゃって
ごごごごごーってわけわかんないほど渦を巻いて

崩れて行くみあげるような氷河

くるしかったこととかつらかったこととかが
ひかりにてらされて昇華されていくなかで
こう胸がはりさけながらも
もう胸がいっぱいになっちゃうんですよ
なんだろうねーなにがそうさせるんだろうか

森ビルの東京ジオラマの視点

うわーってなっちゃうんだよね
でも泣いちゃダメじゃんねよまなきゃ

沈まない太陽

胸がつまっちゃって言葉がでてこなくなっちゃうんですよ
ふた呼吸ぐらいおくと泣きながらよめるようになるんですが

サバイブ

そいで911のときは当時つきあってたひとが
ニューヨークいってていろんな友人から連絡あって
泣きながらテレビのニュースみて
橋を渡る時必ず覗き込む水面の反射

チーズバーガー

なんてもろリアルで
その時その時の抱えていた問題という問題が
全部透けて見えてきて

埋立地

マジ胸の中の爆発をおさえるの超大変なのにまたここにいる
(つぶやく)でも伝えたい
人間なんて宇宙の速度でいえばすぐ死ぬし

背の高い草がちくちくささる
有刺鉄線が皮膚をやぶく
ドラム缶
殺人事件
何も入っていない冷蔵庫
何も入っていないトランク
モデルハウスのベットのがらんどう
ファッションモールでする万引き
食卓に並ぶごはん
家族
湯船にたまるお湯
家族
読みかけの絵本
家族
スタンガン
ガスタンク
ワイドショー
毛の長いうさぎや
アルビノの猿をみて
命がけで逃げよう
次の交差点まででいいから

 


自由詩 エモいわれぬエモーショナル Copyright モリマサ公 2023-03-23 20:08:02
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