キンタマ王子と亀頭枢機卿の激闘(一)
花形新次

南岸低気圧が
猛り狂うなか
ゴルゴンゾーラの丘に
二人は立っていた
キンタマ王子は
皇太子の座を守るために
亀頭枢機卿は
皇太子の座をキンタマ王子から
奪い取り
弟のカウパー王子を明太子にするために
「キンタマ王子!貴様のキンタマも
今日までだ」亀頭枢機卿が叫んだ
「バカな!誰がそんなことを
望んでいると言うのだ!」
キンタマ王子は半分雪だるまになりながら
答えた
「平塚駅前のピンサロ熟女王の
源氏名美恵子さんだよ!」
「な、なにーっ」
キンタマ王子は耳を疑った
昨日も前身リップからの生フェラーリで
瞬殺されたばかりだというのに・・・・
「キンタマ!おまえの時代は終わったんだ!」
雪はまだ激しく降り続いていた


自由詩 キンタマ王子と亀頭枢機卿の激闘(一) Copyright 花形新次 2023-02-11 19:54:35
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