一人のクリスマス
杏っ子

この世で、夢が叶わない人がいるから、
この世で、恋が叶わない人がいるから、
恋も夢も叶う人がいる。

クリスマスは、この世で、
願いが叶った人がそれを祝うためのもの。
夢、破れた者にとってはそれを呪うためのもの。

この世のサンタクロースは、裕福な人を更に裕福にするために訪れる。
貧乏な人のことは無視する
何も見返りもないから。
この世のサンタクロースは、金儲けのことしか考えてない。
経済効果しか狙っていない。
偽物のサンタクロースで溢れてる。
偽物のクリスマスツリーに溢れてる。
私は気ままに汚い部屋でだらしのない生活をして、
誰にも幻想など抱かれることなのない気楽さと、
誰にも幻想など抱くこともない自由さを
楽しむのだ一人。

私は誰かのために前向きでポジティブでいる必要がない。誰かのために着飾って、女らしく装うこと、化粧することもしなくていい。
なんて楽なのだろう。
妻であることも
女であることも
意識しなくていい。
嫌われることも
捨てられることも
心配しなくていい。
独身万歳
貧乏万歳




自由詩 一人のクリスマス Copyright 杏っ子 2022-12-25 10:03:47
notebook Home 戻る