独り言12.1
ホカチャン

僕は寝ながら考えた

「思い上がってはいけない」
「思い上がってはいけない」
呪文のようにとなえた
人にはやさしく自分にもやさしく
見えにくいのは自分の姿だ
毎日よく反省し
自分の言動を振り返る
自分の能力も体力も気力も
年々衰えていく定め
できただけでいい
大口は言わない
勝ち負けにこだわらない
自慢話はしない
人の悪口はいわない
名誉も評判もプライドも捨てていきていく
怒ることは最悪だ
バカにされることがあっても
バカにすることがあってはいけない
今できることに感謝しながら日を送る
これが老人の知恵だ
誰が連れてきたのだろう?
かわいい三毛の子猫が
いつの間にか僕の部屋に来ているところで目が覚めた





自由詩 独り言12.1 Copyright ホカチャン 2022-12-01 09:50:13
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