ひらひら はらはら
ひだかたけし

雑木林の木々から
ひらひらはらはら
葉が舞い落ちる
もう次から次に
舞い落ちる

病院からの帰り道、
バス停に立つ
僕の頭上を

ひらひらはらはら

黄色い群れ、高曇りの空
音もなく音絶えて
ひたすら ただひたすら
流れるように舞い落ちる

僕の意識は世界にひたされ
切り取られた時間の光景に
充たされ生きる、
瞬間 透きとおり

道路を

バスは走り、バスは来る
震えと痛み、肉に戻り



冬近づいて、冬近づいて
木々、裸になるまで

ひらひらはらはら

遠退く意識に

ひらひら はらはら







自由詩 ひらひら はらはら Copyright ひだかたけし 2022-11-29 11:28:38縦
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