南天鳥も寒い夜
秋葉竹




紫の
夜をさまよい飛ぶ鳥の
轟く鳴き声、あれが憐れみ

語るより
目と目で繋がる気持ちなら
心の中で、ポッと光るね

あたまより
からだで感じる歓びの
初めて知った、笑顔がみたい

山盛りの
好きが心をこぼれおち
ふと気がつけば、泣いてる笑顔で

すっきりと
過去を棄て去る今朝の部屋
ひとりでいるには、すこし寒いな

まっしろの
早朝の街ひとひとり
いない世界だ、部屋へ帰ろう

一日を
最後みたいに生きのびて
南天鳥も、震える夜かな







自由詩 南天鳥も寒い夜 Copyright 秋葉竹 2022-11-09 08:15:33
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