RE:サイクル
XIAO

リ・サイクルする私の中で足りない言葉を探し出している、家具の中の誰かの匂いと、太陽に照らした時だけ浮かび上がる魚を捕まえた、という君の言葉にワクワクしたんだ、だってそんな姿美しいじゃないか、ワタシという現象は、現象は、現象は、わからないから今日もリ・サイクルするんだよ、RE:RE:RE:で返されるたびに変質していくのです、あなたはそれでも必ず返事をくれたから、そのことだけは忘れやしないのさ

甲府の木造アパートには泥棒が入るんだ、と君たちに言ったら何のことはない、君たちが泥棒だった、通帳や携帯を盗んで私の軌跡に嘘を見つけて喜んだ、読んだことがないと疑っていた本は読んでいたが忘れただけだ、君たちのこともとっくに忘れた、詩にするまでは忘れていた、BD-2のGAINを上げて夕暮れの山並みに大きく吠える、シールドは高いやつを買ったからちょっとのことでは断線しない、見つからないなら飛べばいい、というロックなあいつは死んじまった

あいつもあいつもおまえも死んじまった、ということにして今日も生きるのさ


自由詩 RE:サイクル Copyright XIAO 2022-09-30 11:40:19
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