新しい朝
ひだかたけし
ぽつりぽつりと
雨のふる
道の両側には
花が咲き
鮮やかなその色彩が
浮き立つように躍っいる
自転車で街道を過ぎる
女子高生の
肩口の黒髪が艶やかに揺れ
涼やかな空気に包まれて
今日の朝がやって来た
日々見慣れている風景が
こんなに一つ一つ真新しいのは
なにも爽やかな空気の
おかげ
だけではあるまい
わたしは今日、新たに生まれた
世界は今日、新たに生まれた
華やぐ日々の生成に
今、わたしは立ち会う
自由詩
新しい朝
Copyright
ひだかたけし
2022-09-23 10:06:59
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