湿っぽい風
番田 

車の通り過ぎる音だけがしている、そして、窓の外は雨が降るのだろうか。終電は過ぎていた。無人の野菜販売所のある、思いを巡らせるには忙しなすぎる街の景色、何かを、いつものようにして、考えながら。やや湿気を帯びた風が吹いている、この街に住み始めて一年も経ってはいないのだが、僕は明日の朝はコーンマヨネーズパンを食べようと思う。


散文(批評随筆小説等) 湿っぽい風 Copyright 番田  2022-05-13 01:20:46
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