スーパーの道
番田
僕は、何も考えていない思いで、歩く。不確かな何かを、確かめるわけでもない。僕の見ていた枯れている木の下で水面に模様を作って、そこに風が吹いていた。水鳥が三羽、その思いの上をぼんやりと漂っていた。いつのまにか、遠いと思っていたスーパーに、そして、着いたのだ。誰かと、すれ違っていた気のする、その、遠い道を。若い頃はそんなことは考えなかった僕の体は疲れを今では少しだけ感じさせられていた。僕は街の昔住んでいた風景を歩いていた。
散文(批評随筆小説等)
スーパーの道
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番田
2022-02-21 00:43:37
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