日記 2022.01.10(月) 祝日 夕べ
田中恭平


 今、明日のしごとのプレッシャーからか、心が不安、安定していないので、ともかく日記を書いて、頭を整理して、次いで副産物として、心が安定すればいいと考えた。私は相当の臆病者なのである。そして、不安から、物に頼って、安定を試みる側面がある。

 今日は読書、主に稲垣足穂の「一千一秒物語」文庫本から、尾崎放哉、聖書を読んで過ごした。十冊の本も十回読めば、百冊読んだことになる、と、考えている。
 ノートをつけながら読んだが、合間、浮かんだ定型俳句も書きつけた。それは

 しまきしてバイクをおりて押し歩む

 と、

 寒の水諸手にうけて浄罪す


という二句であった。戯れ句ではあるが、一応メモしておいた。

 昼食、インスタントの「赤いきつね」うどん、頂いた。妻は東海でひろく普及している「金ちゃんヌードル」と云うカップヌードルを食べていた。

 だらり、と過ごし、三時頃、夫婦揃って、近くの公園へ散歩に出たのだが、寒すぎた。コンビニエンスストアに寄り、すぐに帰ってきた。
 妻はコンビニエンスストアで、化粧品を買っていて、化粧品のコレクションを入れる、ボックスが欲しいねぇ、とふたり言い合った。
 夕食、私がコンビニ弁当の幕の内、妻はのり弁であった。

 妻はずっと歌をつくっていた。それか、自分の生活、心象をノートに書きつけていた。

 久々、シャワーで済ますのではなく、湯船にお湯を張って入った。とても心地よかった。
 出て、やはり「書きたい欲」、があり夕べ分の自由律俳句を十句書き落とし、投稿、発表した。
 書いている内に心、安定してきた。さっさと明日の仕事の準備して、妻の歌を楽しんで、早々、眠ることにする。

 


散文(批評随筆小説等) 日記 2022.01.10(月) 祝日 夕べ Copyright 田中恭平 2022-01-10 19:36:03
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