超メモ
はるな



なにか言うときに
だれも傷つけないっていうのは
(ご存知でしょうが)結構難しいもんです
から、これからあなたは傷つきます。あなたもです
あなたも、あなたも、あなたも。いいですね?
(いいわけないやろ)と、私がいつも言うんで、やめます。
納得できない夏が終わろうとしている、
優しいだけの世界がいいですか?
私嫌です。パンクファッションが好きなので…という程度に
誰も傷ついてほしくないですか。そうです、
少なくとも誰も誰かに傷つけられるべきではないですと思う、
というかそう信じてる。
信じてたけど世の中そうじゃないかもしれないと思う瞬間がいくつもいくつもあって悲しい。自分が傷つかないために嘘をついたりずるをしたりする。自分から嫌なにおいがするよ。
勝手なストーリー、勝手な解釈、パッチワーク幻想
あの、わたしはつねにわたしたち のなかにいなくて、
それが何故かわからない。
世界は急に終わるかもしれないが、とりあえず今日ではなかった
髪の毛をちょっとだけ派手に染めたり伸ばしたりする
むすめは夏のおかげで植物みたいに育った
花屋に口うるさい客が隔日でやってくる
心のなかで(うるせえくそばばあ)と言ってニコニコしている。そしてスマ〜トフォンのバッテリーはいつも真っ赤っか
優しいだけの世界がいいなと思う時もある。
寝る前とか、お風呂に入ってるときとか、つよい風のなか自転車を漕いでいるときとか。
夕日をみたり、天気の良い朝にお湯をわかしてるときとか。
だいたいひとりで平なきもちのときにはそう思うし、そう思ってすぐあとにはいろんな社会情勢ワクチン不足口うるさいババアとか解けなかった物理の問題体育の先生にめちゃくちゃ嫌われてたこと奮発して買ったブーツに足が慣れないこと押し寄せてぐったり
押し寄せてくる、ひきつけられる、抗えないとおもっているが、たんに怠け者なのかな。
小さな箱を買い、ぎゅうぎゅうに布を詰め、蓋をして捨てる、日々を書き、花を束ね、余った体を二つに折り、眠る。




散文(批評随筆小説等) 超メモ Copyright はるな 2021-09-04 00:10:57
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