薬のない日
由比良 倖

緊張を繰り返すうち緊張が私を燃やす夕陽となった


もう生きていけないほどの白色で浄化装置が燃えていました


嫌い合うことも出来るよ世の中の善の日陰に守られながら


緊張はもうこれだけでいい後はもう許し合う日々だけでいい


君はまたエストロゲン値が増えてるね白い手首が魚のようだ


ここだけが全ての全てじゃないの?って埃の積もる本棚に問う


いつかまた賽の河原で遊びましょう私が鬼で君が子供で


あなたとは付き合いづらい日もあって外では草の葉ばかり見てた


「私たち何処にいるの」と呟いて空虚と少し友達になる


短歌 薬のない日 Copyright 由比良 倖 2021-06-23 21:05:46縦
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