そよちゃん
クーヘン


そよかぜは、そよそよと吹いて

そして、いつからか、よそよそしい

「そよちゃん」と呼びかけたって

振り向きもせずに、通りすぎていく

かつてのように、またお話がしたいのに

僕が大人になったせいか

心が通じ合わなくなるのは、さみしいね

ねぇ、そよちゃん

もし、もしも、この声が聞こえているのなら

明日ね、僕のえりあしを揺らしてね




自由詩 そよちゃん Copyright クーヘン 2021-04-12 21:44:15
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