文学だなんて思わないけれど
こたきひろし

詩を書いたり 短歌詠んだり 俳句摘まんだり
それをインターネットに投稿したり

自分は暇人か
そうじゃない

私は私なりにいそがしい
昨日は血肉を分けた兄の葬儀に参列して
焼かれた灰の中から骨を拾って
こみあげてくる思いに嗚咽してしまった

六十六になっても
週五日
一日八時間働いている

年金だけでは生活していけませんから
過酷な現実背負わされてます

年金なかったら生きてけませんから
過酷な現実背負わされてます

年寄りが公園で暇を持て余し日向ぼっこできてたのは
大昔
なんですよね

なんでかって言ったら
生活のレベルが今と違うから
今と違い
医療が遅れていて寿命短ったし

今は寿命がのばされました
だけど長生きは新たな病因をうんでしまいました

無病息災なんてありえなくなってしまったのに
長生きだけはしている

医療費がかさむんです
薬漬けになってしまうんです

だから働かないと
やっていけない

その為に趣味や生き甲斐も必要になってくる
栄養が取れる食べ物豊富だから
ゲンキが出てしまうんです

性欲もその機能も衰えてくれないんです

知ってますか
年金の支給日に風俗店におじいちゃんが集まる現実
それを汚いと軽蔑したり
見下したりするのは勝手ですが
老人ホームでおじいちゃんおばあちゃんが
夜中に重なり合ったりしてるのを
人間の本能には誰もさからえないと言う
あらわれじゃないですか

今は女性も男に負けず劣らす自分の欲望を解放出来る
時代なんですからね



年取ってもしたい気持ちにかわりはないんですよ

だけど私はそれができない
お金に余裕ないし家族に申し訳ないから
出来ません

そのかわりと言ったらなんですが
欲望やストレスのはけ口をインターネットにむけているんです

詩人歌人俳人を目指している訳じゃないんです

私のしてる事が文学だなんて
思ってませんから

ヨロシク


自由詩 文学だなんて思わないけれど Copyright こたきひろし 2021-01-31 08:01:06
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