簡単な覚悟
田中恭平


髪は清潔だが
頭が
いや
頭のなかが痒いんだ
くさくさしている
ポツポツ文字を書いている
このまま
とけてしまってもいいよ

ほんとうに
悩んでいるときには
そうも思うね
このままとけてしまってもいいよ
ドロン

消えてしまっていいよ

彼女は
わたしが詩に
文学に
潜り込んでいる

おもっているのさ
それが彼女を
やきもきさせる
わたしには
書く
以外
何もないのに

わたしは物を書いている。存在しているからだ。
あたらしい気持ちで
今日をおえて
洗濯を済まし
冷えきった
コーヒーをいただく




自由詩 簡単な覚悟 Copyright 田中恭平 2020-03-26 18:35:24縦
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