田中恭平


幽霊の力が
あなたに及んでいないか
心配している
わたしは消耗している

いい夢もみなかった
いい月もみなかった

鎮痛剤が効く
のはいいが
このくすりは
同時
体温を低下させる
ほんとうはよい春先の筈なのに
肋骨の内側から寒い

禊として
今日は髪を切るよ
ほんとうにいいことがないので
煙草に走っていた人生
いま
悪魔の犬から
逃げているよ

わたしの呼吸は深い わたしは存在しているんだ

ちり
光り
これは幽霊に
対抗しようとする力 詩

すべてをおまつりのなか
(人生はおまつりだろ?)
煮詰めて
いいもわるいもなく
一切を捨てる




自由詩Copyright 田中恭平 2020-03-22 11:47:21縦
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