塩の柱
田中恭平

 
知らない道を歩いているよう
もういやんなっちゃった
窓に
ぼくの顔が映る
泣くことも
なくなっちゃったけど
もういやんなっちゃった
あなたのことで
心凍ることも

ちる、ことも
しごとで
わからないなりにつづけることも
もういやんなっちゃった
強くはない
むしろ弱い
意地をはっていたんだ
自尊心があるからね
天秤に
たましいをのせて
その傾きで
詩を書くことも
日本語をいじめているようだ

もういやんなっちゃった
シスター
祈りを
還るべき場所を
ほんとうに
還るべき場所を

人生は旅だ
たのしいときはいいでしょう
でも今は・・・・・
なんで
泣くことができなくなったんだろう?

 


自由詩 塩の柱 Copyright 田中恭平 2020-03-13 17:36:10縦
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