亂雜に襤褸 ― しどろにらんる ―
孤蓬

亂雜しどろに打寄せらるゝ襤褸らんる

         塵芥ぢんかい


 くがわたとの境の

 ぺらぺらわがめくを

 眺めてをろうに


波際なぎはの手前 からす歩かひ

波際なぎはむかう  骨頂鷄はなじろどり

      はた潛鴨すゞがも


  沖にかづくは鸊鷉にほどり


舟場すべりのぢくぢくひろごつたれば

  潮抔しほなど退いてをるにあろ


  わたに飽いたるは

    振返らうに


 灌木林くわんぼくりんに隱れて


      山禰津やまねづ


 潛鴨すゞがもなすきいない目玉の

 右に左に

 けろけろゆらがひをるに


何やらん

后目痛うしろめいた面目めんぼくぢやに

あつたるよしにや さもあらう


自由詩 亂雜に襤褸 ― しどろにらんる ― Copyright 孤蓬 2020-02-15 11:41:01縦
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