そらのした
田中恭平


あらゆる
感情を捨て
詩の
ふりくるのを待っていると
寝室は
こんなに広かったっけか

考えている

星巡りの歌

想い出しつつ
窓の外
雪に
恋焦がれる
この郊外に
雪はふらない
ふって霙だ
さびしがらせるな

咳き込み
ひとり
居て
猫ばかり

いつからか
ほんとうに価値のあるものが
─じぶんにとって
わからなくなって
こんな作品だって
でっちあげだ
天空に椅子があるはず
いつか失くした椅子があるはず
人生の椅子があるはず
喉も涸れて
あったまっていよう




自由詩 そらのした Copyright 田中恭平 2020-02-14 17:36:31縦
notebook Home