17文字に執着
こたきひろし

耳鳴りにそれなりなれて静寂に

渋柿の熟して落ちた井戸の底

手首切る真似しただけさ弱虫が

苦を楽に悲を悦びに変えるなど

場違いも間違いの内句に詠んだ

蝶とまる夜のおんなの肌の上

博打好きサイコロが好きバカ野郎

快楽はいっときだけどおんなにも


俳句 17文字に執着 Copyright こたきひろし 2019-11-10 00:23:46
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